ベトナムからの日本一時帰国(ローミングとSIM購入はどっちがお得?編)
2022年11月17日より26日まで、9泊10日で日本に一時帰国してきました。COVID-19もあって3年半ぶりの訪日です。本記事ではベトナムからの訪日にあたって利用した Viettelの国際ローミングについて記録しておきます。いままでは日本でSIMを買っていたのですが、どちらがお得・便利なんでしょうか?
※レートは1000円=178千ドンくらいで計算しています
ベトナムのSIM
まずは今回も、帰国とは関係なしの基礎情報としてベトナムのSIMについて。ベトナムでは昔からSIMフリーが当たり前です。ベトナムの主な携帯電話キャリアは以下のようなものです。
・Viettel
日本のメディアでの表記は「ベトテル」。実際の発音は「ヴィッテーウ」(南部だと「イェッテーウ」)のような感じです。ベトナム国軍系のキャリアで通信速度も速く、どんな田舎でもつながるのが強みなうえに、海外にもかなり進出しています。私はメインのSIMにはこれを使っています
・Mobifone
「モビフォン」。一応国内2位のキャリアで人気も高いのですが、Viettelには少々劣ります。月極のデータ通信が安い(1日1GBx30日で280円のコースがある)ので、サブのSIMとして私も最近良く使っています。
・Vinaphone
「ヴィナフォン」。一応これも含めて「3大キャリア」と言われますが、私はよく知りません。
昔はそのへんの道端の露天でもSIMが買えましたが、数年前より管理が厳しくなって、顔写真つきの身分証明書をつかっての所有者登録も必須となっています。SIMへの課金は、そのへんの雑貨屋で売っているスクラッチカードに書いてある暗証コードをSMSでセンターに送ることで行なえます。最近では電子マネー払いを使ってオンラインでの暗証コード購入も出来ますので、もっぱら私はそちらを使っています。
Viettel での国際ローミング登録
国外でローミングサービスを使用するには、まずベトナム国内にいるうちにローミングサービスの登録を行う必要があります。Viettelの場合は、SMSで138番宛に以下のコードを送ります
CVQT ALL
CVQT は Chuyển vùng quốc tế の略です。英語で言えば international area movingですね。ALLをつけると、通話とSMSだけでなく、データローミングも可能になります。WEBからや、Viettel専用アプリからの登録もできますが、ベトナム語が分からない方はSMSが一番わかりやすいでしょう。
登録に成功すると、以下のようなメッセージが出てきます
ただしそのままではかなりのお金(1MBあたり10千ドン=5.5円、10GBだと5.5万円! ……まぁ普通は前払いですから、あとで請求に驚くようなことはないですが)がかかってしまいますので、定額コースに加入します。おすすめは以下の各コースです。
私は今回、9泊10日の日本滞在のうち5泊がWIFIのない老父母の家の予定だったため、DX15を利用しました。360時間(=15日間)で5GB使えて、500kドン(2800円)です。登録するには、SMSで191番宛に以下のコマンドを送ります。
DX15
登録に成功すると、以下のようなメッセージが出てきます
残り容量の確認は、同じく191番あてに以下のコマンドを送ります。
KTTK
これはベトナム国内とかわりません。KTTKは Kiểm trả tái khoản(検査財款)の略。すぐに以下のような返事が返ってきます。
「12月1日18時16分まで、のこり1126MB」とありますね。
ベトナム帰国などでもう使わない場合は、以下のコマンドを送ります
HUY DX15
すぐにイエスかノーかと尋ねるメッセージがきますので、以下のように返信すればOKです。
Y
さて、日本でSIMを買うのとどちらがお得?
今回9泊10日で、仕事の必要もあってパソコンへのテザリングも結構行って、結局DX15を2回(1000kドン=5600円)使って2633MB余りました。つまり使用したのは7367MB。DX15+DR3+DR7だったら900kドン(=5035円)ですね。
あ、そうそう、国際ローミングの設定ができていれば、ベトナム国外でもSIMにチャージはできますし(ベトナムの電子マネー「MOMO」をつかってオンラインチャージしました)、定額コースの登録もできます。
さて、関西空港で見かけたSIM自販機での値段と比較してみましょう。
はい、値段的にはSIM(15日間-無制限-5500円もしくは30日間-10GB-4500円)を買ったほうが若干お得でした。うーん宿泊先が常時WIFIアリで、PCへのテザリングも行わなかったら多分ローミングに賞杯が上がったんでしょうが(事実、妻は5GBで足りていました)、かえって割高になってしまいました。とはいえ、日本のSIMを使う場合は電話番号つきではない(まぁスマホがデュアルSIM機種なので問題ないですが)とか、ユーザー登録が結構面倒だとかの問題もあるので、基本的には今後も国際ローミングを使っていこうとは思っています。