Pleromaを試した／mastodon4.3へのアップグレード

2024年12月7日
2024年12月8日
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pleromaを試してみた

2024年10月にマストドン4.3がリリースされました。今回かなり動作環境が変わったこともあり、なかなかアップグレードに踏み切れず、一度他の ActivePub対応サーバに乗り換えを検討してみました。それが pleromaです。

インストールも簡単で、試しに動かしてみたところ、メモリ消費量も300MB程度、これはいいかな、と思ったんですが……。

・WEBインタフェースから触れる設定をイジっているだけで回復不可能な壊れ方をする
・他のサーバのユーザーの検索が使うたびに壊れていって、結局検索すらできなくなった

という2つの理由から、結局使うのはやめました。私の実力じゃ維持不可能かなあ、と思いまして。ただすぐバグフィクス版がリリースされたようなので、私が遭遇した問題はごく一部のバージョンのものだったのだと思いますが。安定運用させている方もいますからねえ。

mastodon 4.3へのアップグレード

さて気を取り直して、mastodonを ver4.3に上げていきましょう。本バージョンの要求する環境のうち、私がアップデートしなければいけなかったのは……

・node.js 18.x 以上
・libvips 8.13+ 以上
・ruby 3.1.x 以上
・yarn 4.5.0 以上？

すべて、ubuntsu22.04 では aptでのインストールは不可能です。他の手段で入れるか、自分でコンパイルするしかありません。node.js と libvipsはネットに落ちている手順通りで問題なく動いたのですが、今回 rubyと yarnでハマりました。

yarn v2 berryへのアップデート

yarnは 1系からアップグレードする場合、まず yarn v2(berry) にアップデートしてからでないとダメでした。手順は以下

まず既存バージョンを削除します

npm uninstall -g yarn

 

次に yarn v2 berryをインストール

npm install -g yarn@berry

 

私の環境ではなぜか「古いバージョンが残っている！」と言われてダメだったので、 –forceをつけて無理やり入れました。

npm install -g yarn@berry  --force

 

下記コマンドでバージョン確認をして、2.x.x が返ってくれば OKです

yarn -v

 
 

つぎに4.5.0まで上げます。わたしは rootと、mastodonユーザと両方でやりました

corepack enable
corepack prepare yarn@4.5.0 --activate

 

下記コマンドでバージョン確認をして、4.5.0 が返ってくれば OKです。

yarn -v

 
 

ruby 3.3.6へのアップグレード

これに関しては、既存の ruby 3.0.x を削除してから試しに ruby -v と打ってみると、ubuntsu システムから「snapでインストールすれば3.3.6が入る」とのメッセージが出たりしましたが、 snapからのインストールでは mastodonのアップデート時にエラーがでて動きませんでした。このためおとなしく rbenvを導入することにしました。ただし、各ユーザのホームディレクトリに入れるスタイルは気に入らなかったので、システム全体にインストールしました。以下のサイト通りにやって問題なくできました。

Linux Ruby3.3.1インストール完全に理解した(rbenv)
 

ただしもちろん、このサイトの手順の前に既存の rubyの削除が必要です。

sudo apt purge ruby rbenv ruby-build

 

bundlerのアップデートもやっておきましょう

gem update bundler

 
 

mastodon本体のアップグレード

あとはこのサイトの手順に従いました。

Mastodon 4.3.0
 

ただし、うちの環境では、インストールはできるものの、稼働時にエラーが出てしまいました（クリックで拡大）

 

これで結構悩みましたが、よくよく調べてみると、 bundle, bundlerの古いバージョンが /usr/local/bin/ 配下に残ったままでした。これを一旦隔離した後に、rbenvの bundle, bundler からシンボリックリンクを張って再起動したところ、うまく動きました。

mv /user/local/bin/bundl* /home/user/
ln -s /usr/local/lib/rbenv/shims/bundler /user/local/bin/bundler
ln -s /usr/local/lib/rbenv/shims/bundle /user/local/bin/bundle

 

うごきましたー。

しかしまあ、mastodon いろいろ面倒ですよねえ。wordpressくらい簡単になってくれないかなあ……。