2025年2月の読書記録

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今月はちょっとむずかし目の本に手こずったり、旧正月だったりであまり本が読めず10冊。まんがを入れて14冊。

 

ノンフィクション(3冊)

★★☆☆☆
📔 「世界屠殺紀行」 内澤旬子(角川文庫)
やっぱり内澤氏の文章は合わない。この人はいろいろ無神経なところがある。例えば単行本読者になんの説明もなしに連載誌のタイトルが出てきたり、韓国で中年が牧師養成校に行くのを「モラトリアムとしか思えない」とか書いたり。あとこの本、ダラダラと同じような話が続くので後半結構流し読みになった。


📔 「日本発酵紀行」小倉ヒラク(角川文庫)
★★★★☆
この人の文章はクセがあって好き嫌いが分かれると思う。まぁ面白かったけど、取り上げられたモノがそう多くなく、ちょっと物足りない。


📔 「夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業」 PHP文庫
★★★★☆
医は仁術か算術か、みたいなのと同じように、「芸術は技術か、魂か」という考え方がある。私の答えは「技術8割」。まずは技術を身に着けて80点取れるようにならないと、いくらカッコつけても無意味だと思っている。というわけで読んでみた。うーんまぁ参考になったかな?

 

フィクション(7冊)

📔 FIND警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花」 内藤 了(角川ホラー文庫)
★★★★☆
📔 LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花」 内藤 了(角川ホラー文庫)
★★★★☆
内藤了は「よろず建物因縁帳」シリーズは良かったのだが、その後のオカルト色を強めた2シリーズはつまらなくて読めなかった。本シリーズは「よろず」同様に女性主人公が等身大の人間で面白く読めた。が、買うほどではない。


📔 「義輝異聞 将軍の星」 宮本昌孝(徳間書店)
★★★☆☆
うーん、足利茶々丸が主人公の短編が入ってたので読んだだけです。最近、明応の政変からの両細川と分裂した足利将軍家の歴史に興味があります。


📔 「宇宙のみなしご」 森 絵都(角川文庫)
★★★★★
森絵都さんは昔児童書のガイドブックを編集したときに「カラフル」を取り上げたら丁寧なお礼のお手紙を頂いたことがある。本作はかなり昔のものなので、ちょっと表現が滑っているところもあるが面白かった。


📔 「明日の僕に風が吹く」 乾 ルカ(角川文庫)
★★★★★★
森絵都さんのをよんだのでジュブナイル続きで。ああああ、大好きこういう話。星6つ。ストーリーも良くできてるし文章も上手い!


📔 「皇帝のいない8月」小林久三(講談社文庫)
★☆☆☆☆
私が子供の頃に話題になっていたような覚えがうっすらある本が Kindle UnlImitedに入っていたので読んでみたが、とんでもない駄作だった。タイトルも全く作品内容と関係ない。せいぜい天皇主義者の右翼が出てくる程度で、夏を思わせる描写のひとつすらない。一体何が書きたかったのかよくわからない。オチもなく「第一部 完」みたいな終わり方だし。


📔 「足利の血脈」アンソロジー(PHP文庫)
★★★★☆
室町時代ブームに乗っかった歴史小説アンソロジー……という話だったが、どうもおかしい。「室町モノ」ではなく、「古河公方モノ」なのである。また、どうも全作品、「さくら」と名乗る忍者一党が登場するのだが、この名前もなんか違和感。と思っていたら、実はこの企画、はっきりとは書かれていないが栃木県さくら市が関わっているっぽいのであった(笑)。古河とさくらって結構遠いと思うんですけどねぇ。

 

まんが(4冊)

※ある程度作家性のあるもののみです

📔 「旦那が突然脳梗塞」東條さち子
★★★★★
東條さち子、好きなんだよ。意外に。


📔 「数字であそぼ」13 絹田村子(フラワーコミックスα)
★★★★☆
おまけ漫画のページが増えてきた気がする


📔 「ケーキの切れない非行少年たち」10 宮口幸治・鈴木マサカズ
★★★☆☆
相変わらずコマ割りがでかくてすぐ読み終わってしまいコスパが良くない。


📔 「あかね噺」15 末永裕樹・馬上鷹将(ジャンプコミックス)
★★★★☆
まさか俺が少年ジャンプコミックスを読むとは。刊行ペース速すぎて作者の健康とかが心配です。

 

よみかけ(3冊)

📔 「三好一族 戦国最初の『天下人』」 天野忠幸(中公新書)
📔 「剣豪将軍義輝(上)」 宮本昌孝 徳間書店

同時進行で読もうとしているが、細川氏(京兆家、讃州家、野州家、典厩家)・三好氏・足利氏の人物名がほんっとゴッチャゴチャで……。正直、「両細川の乱と足利将軍家分裂」って応仁の乱より10倍以上複雑怪奇だと思う。youtubeの歴史解説動画など見ながらメモを取りつつじっくり読むしかないか。


📔 「荘園」伊藤俊一(中公新書)
これもメモを取りながらジリジリと読んでいます。ようやく28%読んだ。