2025年4月の読書記録
ノンフィクション9冊、フィクション5冊、まんが3冊で17冊。今年は漫画いれて年200冊↑くらいになりそうですかね。
ノンフィクション(9冊)
📔『外国語学習の科学』白井恭弘/岩波新書
★★★☆☆
ちょっと英語に偏りすぎ&結論出なさすぎ(……という説もあるが、……とも言い切れないようだ、……証明には至っていない)で、読んでいて疲れた。いやそれが科学的態度だと思いますがねえ。
📔『ドキュメント生還2 長期遭難からの脱出』羽根田治/山と渓谷社
★★★★☆
私の大好物は、山で人が孤独に死んでいく話と、アル中患者が大失敗をして底付きする話なんですよ(人でなしめ)。「パート1」のほうは購入済み。こっちは無料レンタル。
📔『江戸の妖怪革命』香川雅信/角川ソフィア文庫
★★★★☆
あっ! この視点は新しい。そもそもは「村落の共通体験としての形なき怪異」が、18世紀の博物学的思想の中で江戸の都市民に「キャラ」扱いされるようになり、19世紀の「心霊学」「個人の神経病」の時代に「個人を祟る怪異」へと変貌していった、みたいな話です。
📔『結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記』船戸優里/小学館
★★★★☆
📔『私は母親の虐待で全盲になりました』ゆなねこ/0-base-entertainmant
★★★☆☆
📔『子供の脳を傷つける親たち』友田明美/NHK出版新書
★★★☆☆
📔『虐待の淵を生き抜いて』島田妙子/毎日新聞出版
★★★★☆
📔『ルポ・教育虐待』おおたとしまさ/ディスカヴァー21
★★★★☆
📔『「生存者」と呼ばれる子どもたち 児童虐待を生き抜いて』宮田雄吾/角川e文庫
★★★★☆
「児童虐待」モノのノンフィクション一気読み。わたしもムスメがもうすぐ1歳で、これまでの「かわいいだけ」では済まなくなるので読んでおきたかった。
フィクション(5冊)
📔『昨日の海は』/近藤史恵/PHP文庫
★★★★★
先月についで近藤史恵2冊め。これまでのトータルだと4冊目か。田舎に住む高校生のところに昔一度あったきりの叔母とその幼い娘が引っ越してくるところから話は始まる。叔母と母の両親、つまり主人公の祖父母は、我が子を置いて心中したらしい、その原因は……。近藤史恵さんは優しい感じの内容で基本的にビルドゥングスロマン、そしてちょっとした人生の「傷」「悪意」をソフトに書くのが上手ですね。
📔『コンビニ人間』/村田紗耶香/文春文庫
★★★☆☆
📔『ハンチバック』/市川沙央/文春文庫
★★★☆☆
うーん特に、という感じ。新人賞作品ってそもそも尺が短いので、よほど面白くないと「あー新人賞作品だねえ」の感想で終わってしまう。
📔『デフ・ヴォイス』/丸山正樹/創元推理文庫
★★★★☆
Mastodonで勧めている方がいたので Kindle Unlimitedではなくお金を出して購入。「日本手話」というのは知らなかった。大変面白かったです。
📔『護られなかった者たちへ』中山七里/NHK出版
★★★☆☆
(ネタバレは反転させて読んでください)
うーん、最初の殺人被害者の描写がなあ。「誰もがいい人だ、という人」は、殺人の原因になった生活保護水際作戦のあの態度にそぐわないんでは? 世間一般からみて「いい人」だったのが、生活保護申請者にとって「悪い人」だったのなら、そのへんもっと掘り下げて書けたのでは? 心理的にも社会的にも。
まんが(3冊・読み散らかした適当なのは除く)
📔『ぱらのま 8巻』/Kasmir/白泉社
★★★★☆
今回は飛行機&レンタカーの八丈島旅行も入っており鉄分が薄めであった。若干物足りなさがある。別に私は鉄限定というわけではないのだが、「移動中に何もすることがなく妄想にふける」というのが徒歩・鉄道・バスなどの旅行の醍醐味だと思うのよな。昔の人も「考え事をするなら枕上・鞍上・厠上(まくらのうえ、馬の上、便器の上)」と言っている。そういう意味でレンタカーと飛行機の旅行は、この漫画の趣旨から結構離れてしまっていると思う。
📔『あかね噺 16巻』
★★★☆☆
過去回想がメイン。話がすすまーん。
📔『ファイブスター物語 18巻』
★★★★★
そうです。先日日本から直接輸入したのはこれです。いやね、単行本2巻が出た頃からもうえーと36年くらい読んでます。ベトナム移住の際に運びきれなくて処分したんですが、昨年からまた読みたくなって日本出張のたびに買い揃えていました。これの感想はこんな「ついで」で書けるものではないのでパス。