タムチュク寺参観

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※このときのレートは、1ドル=23千ドン程度です
※この旅行記のインデックスと地図はこちら

 

02番バス(このままホアビン省の方に行くらしい)をタムチュク寺の山門の前のラウンドアバウトで降りる。うーん、中国の観光地と同じ系列だなあ、これは。同じようなものを雷州や広州でも見た気がする。ちなみにラウンドアバウトからこの山門まで150mほど。更にここから……、水亭(Thủy Đình)というレストラン兼案内所までの距離が約1km。うう、遠い。ここやっぱり、バスで来るような人間はいない場所だったのか……。

 

少し歩いて振り返る。地面を見てわかるとおり、まだまだ絶賛建築中なのでした。

 
タムチュク寺の全体像についてはうっかり案内図の写真を取り忘れたので、以下検索を参照のこと。
sơ đồ chùa Tam Chức

水亭(Thủy Đình)は湖のほとりに建設されており、そこから湖をクルーズして(湖中にはいくつかの小島あり)、対岸に渡ると寺の本殿がある。なお湖畔の道を電気自動車で行くこともできる。

 

水亭で案内を聞くと、軽食つきのクルーズが現在割引期間で170千ドンとのこと。湖や川や海峡の舟遊びは大好きである。妻と合わせて340千ドンを支払い乗船するが……。

 


うーん、厳しい。霧、厳しい。

 

船中の軽食はおやつの類しかなかった。スイカ、スアチュアネップカム(黒もち米いりヨーグルト)、そしてパーキンなど。

 

途中、湖の中の小島に立ち寄って伝統様式の祠などを参観。この様式はハノイのドゥオンラム村や、バクザン省の李八帝廟と同じである。アオザイ女性(個人で雇っているガイドであろう)にまとわりついているこの男3人、やたらと女性の体に触っている。ベトナムは職場などにおける男女平等意識は日本よりずっと高いものの、セクハラに関する意識はいまだ非常に低い。

 

祠の中には飾り馬が。

 

土産物屋にあったノンラー(菅笠)、もうすこしちゃんとした絵を描く気はなかったのだろうか……。

 


動画でもわかる霧の厳しさ。


本殿が見えてきました。

 

本殿のほかに、数百段の階段を登った先に奥の院があるようだったが、この霧では登っても何も見られないだろうし、そもそもそんな体力もない。ちょっと休憩しただけですぐ水亭までもどることに。帰りは時間短縮を考えて電気自動車にした。

電気自動車は山門の近くを通る。運転手に「02番のバスで来たのだが、山門で降りたほうがいいか?駐車場までいけばハノイ行きのバスなどはあるか?」と聞くと、ちょっと考えたあとに「駐車場にいけ。バスがある」という。あ、これは例によって、「知らんけどテキトー言った」パターンだ……と思ったが、妻はあれこれ話して納得しているようだったので(※ネイティブ同士の早口の口語は私にはあまり聞き取れない)、妻を信じて駐車場まで行ってみる。

はい、もちろんバスなんかありませんでした。結局また山門まで1kmほどてくてくと歩いての帰り道です。門外のラウンドアバウトで待つこと20分ほど。行きに乗った02番バスが来たので乗り込む。バスはフーリー駅の前で停車した。ここでハノイ行きのバスが拾えるという。バスはすぐに捕まり、また車中の人となった。



ハノイに戻ってからは、こちらで日本人と結婚している妻の同郷人夫婦と夕食。まぁこれは相手のあることなので割愛。写真は西湖(Hồ Tây: ホータイ)のほとりに浮かぶカフェ。

(続く)