Raspberry pi セットアップその2 ネットワークの設定

1113

※全般的なことは公式サイトのFAQを参照。
※本記事は raspbian 7(Wheezy)に準拠していますが、raspbian8 (Jessie)についての注意点も記述しています。

 

1. IPアドレスの設定

 

/etc/network/interfaceファイルを編集しIPアドレスを固定します。

root@raspberry:#~ vi /etc/network/interface

 

元の状態の4行目が有線LAN(eth0)の設定

auto lo
iface lo inet loopback

iface eth0 inet dhcp

allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet manual
wpa-roam /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface default inet dhcp

 

4~9行目のように修正。LoopBackデバイス(lo)とホットプラグWifiデバイス(wlan0)はそのまま、有線LANポート(eth0)を IP:172.16.0.225, GW:172.16.0.210, class Bに固定

auto lo
iface lo inet loopback

iface eth0 inet static
address 172.16.0.225
network 172.16.0.0
netmask 255.255.0.0
broadcast 172.16.255.255
gateway 172.16.0.210

allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet manual
wpa-roam /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface default inet dhcp

 

 

2. リゾルバの設定

 
/etc/resolv.confを編集します。

root@raspberry:#~ vi /etc/resolv.conf

 

ドメインとホスト名検索先を zenmai.orgに、DNSを172.16.0.210に

domain zenmai.org
search zenmai.org
nameserver 172.16.0.210

 

 

3. ホスト名を設定

 
/etc/hostnameを編集します。

root@raspberry:#~ vi /etc/hostname

 

今回、宅内のネットワークを大きく変更して、すべてマレー語で果物の名前をつけることにしました。 Raspberry pi2号機は limau(みかん)なので1行目にlimauと書きます。


limau

 

/etc/hostsを編集します。

root@raspberry:#~ vi /etc/hosts

 

1行目と8行目、127.0.0.1と172.16.0.225にホスト名を指定します。Debian特有のバグ?として 127.0.1.1というアドレスが設定されているのでそれは削除します。

127.0.0.1       localhost limau
::1             localhost ip6-localhost ip6-loopback
fe00::0         ip6-localnet
ff00::0         ip6-mcastprefix
ff02::1         ip6-allnodes
ff02::2         ip6-allrouters

172.16.0.225    limau

 

4. sshdの設定

 
/etc/ssh/sshd_configを編集します。

root@raspberry:#~ vi /etc/ssh/sshd_config

 
Athentication項目で PermitRootLogin yes となっている行を3行目のように変更します

# Authentication:
LoginGraceTime 120
PermitRootLogin no
StrictModes yes

 

5. 設定の反映

 
再起動します。

root@raspberry:#~ shutdown -r now

 

再起動後にrootでログインしてネットワークを確認します(別途シェルをzshに変更しているのでプロンプトが変わっています)。

[root@limau]:~# ifconfig

 

eth0      Link encap:イーサネット  ハードウェアアドレス b8:27:eb:37:24:17
          inetアドレス:172.16.0.225 ブロードキャスト:172.16.255.255  マスク:255.255.0.0
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  メトリック:1
          RXパケット:118 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 フレーム:0
          TXパケット:127 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 キャリア:0
      衝突(Collisions):0 TXキュー長:1000
          RXバイト:12503 (12.2 KiB)  TXバイト:16800 (16.4 KiB)

lo        Link encap:ローカルループバック
          inetアドレス:127.0.0.1 マスク:255.0.0.0
          UP LOOPBACK RUNNING  MTU:16436  メトリック:1
          RXパケット:0 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 フレーム:0dhcpcd.conf
          TXパケット:0 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 キャリア:0
      衝突(Collisions):0 TXキュー長:0
          RXバイト:0 (0.0 B)  TXバイト:0 (0.0 B)

 

5. raspbian8(Jessie)でIPアドレスを固定する場合

 
Jessieの場合は、Wheezyでの設定に加え、/etc/dhcpcd.confの上の方に以下を書き加えます。

denyinterfaces eth0

 
他のサイトで、「Jessieの場合は /etc/dhcpcd.confにIPアドレス等を書く」と案内しているものもありますが、理屈から考えると、上記のようにdhcpcd.confに「DHCP使用禁止」を明記して、/etc/network/interfaceに今までどおりIPアドレスの指定を書くほうが正しいですし、そうしないとうまく動きませんでした。
 
 
次回は httpdのインストールと設定を行います。