アリババで新しいスマホを買った(配達編)
これまで使っていた Sonymobile Xperia E4gに対する不満が限界に達したので、前回購入から10か月も保たずに新しいスマホを買ってしまった。MVNOで毎月1300円そこらしか維持費がかかっていないので、年に1台購入くらいは普通に出来てしまうのがありがたい。
E4gに対する不満は以下のようなもの
- Android4.4のためSDカードがほとんど役に立たない(アプリケーションから直接SDカードへの保存が禁止されている)
- 上記の影響で、8GBしかない内部ストレージ(自由に使えるのは4.8GB程度)の容量が圧迫されるとすぐに動作不安定に陥る
- 上記に関し、容量不足のたびにカメラ画像などをしょっちゅう移動させることになり、そのたびに画像名の連番がリセットされ、整理不能に陥る
- そもそもカメラ自体5M pixelとしょぼすぎる
- Android6へのアップグレードがあるというリークを聞いて買ったのに、実際はマイナーアップデートすらまったくされない
- メモリが1GBはいまどき無理。常時空きメモリが200MBないので非常に動作がもたつく
- ジャイロセンサーが内蔵されていない
- MT6732プロセッサはFirefoxのバグでSyncがコケる(1年前からモジラに報告してるのに治る様子なし)
- 入力言語切り替え(日本語←→ベトナム語)が恐ろしく動作が遅く使い物にならない
散々である。不良品を掴まされたに近いレベルと言っていい。ではさて、予算1.5万円前後として、今度はどこで何を買おうかと考えて候補に上がったのが以下である。
このうち、Lenovoは5.5インチということで今まで使っていたスマホケース資産が使えないため却下、ZTEはこのあとすぐに日本市場正式投入の話もあったのでマイナー好きの心をくすぐらず、安価で高スペックのXiaomi redmi3s proを買うことにした。今年の7月に発売されたばかり、スペックは Android6系(独自UI)、メモリ3GB、ストレージ32GB、CPUオクタコア1.4GHZ、カメラ14M pixel、画面720x1280pixelsの5インチ、指紋認証つき、バッテリー4000mA、中国のLTEプロトコル対応。これで実売2万円以下という話であった。同じ程度ものをドコモなどで新規契約すると9万円近い。なお、メモリ2GBでストレージ16GBの安価版もあったのだが、余裕をみてメモリ3GBを選んだ。
ではどこで買うかというと、前回使った1shopmobileはもはや商売をする気がないかと思えるほど商品が少なく、前々回使ったExpansysはもはやAmazonで買うのと変わらないほど割高な価格設定が目立つ。というわけで、最近別の買い物で検討していたアリババ(厳密にはその通販サイトのAliexpress)を使うことにした。
Aliexpress(以下Ali)は、言ってしまえば中国の楽天市場である、Ali自体が物を売るわけではなく、参加している各セラーがAliのシステムで売るという方式。注文を行うとすぐに決済はされるのだが、この時点ではセラーにはお金は渡されずにAli預りとなる。セラーは約束している期日までに発送する義務があり、これが遅れると取引はなかったことにされ即返金される。商品が届いたあとに「問題なく受け取りました」ボタンを押すまではセラーにお金が渡らないことになっているので、インチキ業者や不良品を掴まされた場合も安全というシステムだ。とはいえ、だからといってセラーがみんな怪しいわけではない。きちんとレーティング制度があり、星の数の多いところから買えばいいのである。
今回購入したのは、深圳の Hong Kong Goldwayというスマホ専門ショップ。すこぶる評判もよく、値段もほぼ最安、配達に関しても深圳から東京のDHL料金がわずか7.95ドルと安価である(Expansysのヤマト運輸配達は2000円ほど取られる)。なお、中国スマホを買う場合に問題となるのが、「Android Playストア」が使えない(中国政府はGoogleのサービスはすべて禁止している)というものだが、このショップでは「公式グローバルROM」という中国政府の規制からはずれたカスタマイズ版を売っているので安心である。
購入価格は、保護シート等の付属品なし、3GBモデル、本体色シルバー、配送方法DHLと選んで160.94ドル(画像は後日撮ったので微妙に違います。おりからの円高で最終的な決済は16820円)。なお、決済はクレジットカードのみ。ここで「中国にカードなんか怖いんと違いますか」などと怯えてはいけない。中国は日本のマスコミを通して見聞きするほど劣った国ではないのだ。くだらない偏見を持つものは損をするだけである。
注文をしたのは8月3日の深夜2時30分。セラー側の説明では、東京までは配達8日~16日ということであったが、さてどうなったかというと……
なんと、当日8月3日の夕方19時9分には深圳のDHLがピックアップ。この時点での予想配達日は2日後の8月5日終日。安心して翌日まで待つと……。
8月4日の8時46分には成田に到着。深圳からのDHLは香港経由でくると聞いていたので以外であった。深圳空港のフライトスケジュールを見てみると、どうやらUPSの5X119便、深圳3時10分発、成田7時20分着というのがあるのでこれに乗ってきたのであろう。
そしてヤマト運輸だと成田~羽田~通関だけで1日かかるのだが、DHLはわずか3時間で東京の配達拠点まで運んでしまった模様。最終的には15時30分ごろに近所の佐川通運のおにいさんが配達に来たので、わずか7.95ドルの配送料で、深圳~新宿区を36時間半で運んでくれたことになる。前回のヤマトのように関税も取られることはなかった。
製品の梱包は極めてシンプルで、取説などはなし。リサイクルに関するお知らせと各部名称、Xiaomiアカウント取得のURLが書かれた紙切れと、小型のUSB充電器、USBケーブルのみ。よくこういった機種に付属してくる誰も使わないようなイヤフォンもついていなかった。今回はとくに商品に問題もなく、一通り動作確認をして「受け取りました」通知を行って取引完了。冒頭に上げた前機種の不満9点も全てクリアされ、大満足である。あと指紋センサー。これは便利だ。
気が向いたら機種そのものについての記事も書くかも。書かないだろうけど。前回も「航空機追跡編」だけだったし。