VPSをKamateraに移転

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昨年の9月に vultr.comに移転させたこのWordpressサイトですが、先日書いたようにまた移転しました。今回の移転先は、kamateraというVPSプロバイダです。

Vultrは値段も安く、東京リージョンもあって、当初は魅力的に見えたのですが、サポートがもうダメすぎて無理でした。一度サーバのSMTPポートが不正リレー試行攻撃を食らったのですが、そのときに「SPAMを送信しているように見える。確認してくれ」と、メールではなく、システム内のメッセージで連絡があり、それに気づかないでいたら、突然「48時間以内に対処しないとサーバを止める。25番ポートはブロックした」とメールで連絡。あれこれやり取りをして「SPAMは送られていない」「トラフィックの急増はWordpressの定期バックアップがあったからだ」「SMTPのログを送るので見てくれ」と伝えたものの、1週間たっても連絡なし。「いつ25番ポートを開放し直してくれるのか」と再度聞いても全く返事なし。他にも「アタックをしてきたIPアドレスはこれだ。AbuseDBにも載っているから、そちらの上流でブロックできれるのなら、してくれ」と言っておいたら「ウチは完全セルフサービスです。要望には答えられません」とのトンチンカンな回答。

そこで今回新しく契約したのが、オーストラリアの会社のKamatera。どうもかなりの老舗のようだけれど、日本では殆ど知られていないようです。VPSの値段も「可用性サーバ、メモリ2GB、CPU1個、香港リージョン、ディスク20GB」で月6ドルという安さ。難を言えばIPv6が使えなくて、仮装シリアルコンソールログインもできない、という点くらい。シリアルコンソールがないのは、ログインできる状態のスナップショット(20GBで月1ドル)を確実に残しておけばいいでしょう。

支払いは今回、ベトナムの銀行発行のデビットカードを使ってみました。これは銀行から「ベトナム国外では使えないことも多い」と言われていたのですが、問題なく支払えたようです。ただし「ベトナム在住の日本人がベトナムのデビットカードで契約」というところが引っかかったのか、契約時に「パスポートのIDページを開いて顔の横に置いたセルフィーを撮って送ってくれ」というリクエストが来ました。

あとは普通にサーバを構築。今回はメールまわりもDmark要件を満たせるようにしっかり構築して、Wordpressを前回同様に構築し直して完了。ここは永く使えるといいなあ。