ホーチミン市のみずがめ、チアン湖ダムを見に行く

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ベトナムでは4月30日が「南部解放記念日(サイゴン陥落の日)」、5月1日がメーデーで祝日だったのですが、今年はこれが土日に重なって多くの会社で4連休となりました。私もなんとか4連休が取れたので妻の田舎に帰りましたが、またぞろやることがなくなったのでダムを見に行くことにしました。

以前の記事でも書きましたが、チアン湖 (Hồ Trí An)はドンナイ省北部にある巨大ダム湖で、ホーチミン市とドンナイ省の境となっているドンナイ川の源流をせき止めたものです。

まず妻の実家から国道1A号線をホーチミン市方面に。しばらく行くと thác Đà Hàn (ダーハンの滝)というちょっとした観光名所に行く分岐路があるので、そこを北に。いまは乾季なので滝は見に行っても面白くないため省略します。

30分ほど走ると湖の南岸に到着。ここから「オー島」という湖中島への船が出ていますが、どうもオー島は観光会社所有のものらしいので湖を眺めるだけにします。


さらにここから10分ほど走って右に曲がると、ダムのひとつ(旧ダムらしい)から流れる遊水地?(グーグルマップ上では陸地として書かれていますが)をわたる橋「第二ドンナイ橋」があります。
 


第二ドンナイ橋から先は「Khu bảo tồn thiên nhiên văn hóa Đồng Nai(ドンナイ省自然文化保存区)という国立公園になっています。
 


この遊水地は長年ダムの水に洗われたためか、いわゆる「鬼の洗濯岩」的な地形になっているようです。
 



第二ドンナイ橋をわたり、行き止まりの三叉路を右折すると、湖上を渡る「戦区D橋」があります。
 

以前の記事でも少し書きましたが、この「線区D」というのは、ベトナム戦争(当地での呼称は「抗米救国戦争」)の激戦地の名称のひとつで、一面に広がる葦の湿原を根城にした解放戦線に、ベトナム共和国軍(南ベトナム軍)が大苦戦したとのこと。作家・開高健が死にかけた場所としても知られています。
 


線区D橋を渡ると Mã Đà という集落になっており、ここから北に入る地峡にはレンジャーステーション(Trạm kiểm lâm: 停検臨) が設けられており、ゲートも設置されています。地峡からはなかなかいい景色が見られます。
 



地峡を抜けると、道路脇に花の生い茂る高原のハイウェイが続いており、バイク・自転車・クルマでのツーリングに最適です。
 


ここから湖の北側を回れる道があったのですが、原生林の中の未舗装路で(道幅自体は結構広いのですが)、妻が嫌がったのですぐ引き返すことになりました。
 





三叉路に戻りこんどは左に向かうと新ダム?のあるエリアにつながっています。このあたりにはキャンプ場、ホームステイ宿、カフェなどもいくつかあり、けっこうな賑わいを見せていました。
 


外界を見下ろせるすすき野原では若い人たちがセルフィーに興じていました
 


このダムはベトナムの5千ドン札にも描かれている……とのことで比較写真を取ってみましたが、たぶんこれ、旧ダムのほうですね(帰宅後に気づきました)。
 

今回は何の計画もなくふらっと行ってみただけなので、カフェにすら寄りませんでしたが、せっかく妻の実家近くなので、いつかアウトドア的なこともしに来たいですね。