2月9日午後その2:中洲を縦断して街に帰る

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※このときのレートは、10,000ドン=56円程度です
※この旅行の地図とインデックスはこちら

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しばらく休憩ののちミーロン市場を離れ、一昨日渡った中洲の島への渡し場を求めて北上。コーチェン川(メコン川支流)沿岸の集落は道が入り組み、漁師町のためか番犬も多くなかなか川沿いに出られなかったが、2kmほど行った北ミーロン市鎮で川沿いに向かうコンクリートの道を見つける。進んでみるとロンホアへ渡る「Ngangの渡し」を発見。
 

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※本写真のトリミングを「Ben do Ngang.JPG」として、Wikimedia commonsへ提供しています

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渡し賃は船内払いのようで、すぐに来た渡船に乗り込む。このあたりではいわゆるマングローブ林ではなく普通の雑木林が水中に没している。今は乾季で、ミーロン市場でみたように水位はそう高くないはず。この林は常に水没しているようだ。
 

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2階席の船室外に座り込み、フェンスにしがみついていたのだが、さすがに河口近くだからか大潮で海水が遡上しているのか、振り落とされんばかりのものすごいローリング。30度は傾いていたと思う。船大好きな自分でも流石に恐怖感を感じ、這うようにして船室に逃げ込む(動画はほんの一瞬)。

しばらくすると車掌役の男がやってきて料金の徴収。1万6千ドンだというが、細かいお金がないと言うと1万5千にまけてくれた。
 

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中洲近くの水路に進入すると、さっきまでとは打って変わってゆったりとした水の流れに。
 

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ロンホア – ミーロンを結ぶヤーンの渡し、との看板がある。
 

ガソリン残量が少々あやうい気がするがこの中洲を縦断して、一昨日使った渡し場経由で街に帰ることにする。スマートフォンは電池が切れて地図も参照できないが、いつも腕時計につけている小型コンパスを頼りに可能な限り北へと進路を取る。
 

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中洲の北東岸をにたどり着きそこから川沿いに北西へ向かうと、またしても渡し場への入り口らしき小道を見つける。進入してみると、そこはさらにベンチェ省へと渡ることのできる場所のようだった。とはいえ、ベンチェに渡ってしまうと日没までにチャーヴィンの街に戻れない恐れがある。渡し場すぐの飯屋の娘と渡りに来ていた地元の若者相手に下手くそなベトナム語でコミュニケーションを取ろうとしたが、日本人旅行者だ、というくらいの内容しか通じなかった。

Trạm kiểm soát biên phòng thủ sauは渡し場の名前かと思ったが、あとで直訳すれば「第六国境警備詰め所」。ベトナムの海上保安庁だろうか。
 

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中洲北東側を縦断するコンクリートの道をひたすら走る。エビ養殖池、生い茂るヤシ、時折見える川の飛沫となかなかの絶景だったが写真はあまりなし。人ともほとんど出会わず、クラクションで犬を追い払ったりしながらひたすら走る。
 

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空が夕日の色に染まる頃にようやく北端に到達する。ぐるりと岬を回ると一昨日自転車で来た渡し場にたどり着く。切符を買って、夕日を見ながら本土に渡る。
 

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まだ明るいうちに街まで帰ることができた。今回の旅行はそうそう毎日バイクを借りる予算はないので、このついでにとチャーヴィン市内を縦断するロンビン川沿いを延々と走り、コーチェン川との合流地点まで向かう。途中見た炎のように咲く花はブラシノキか。
 

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コーチェン川沿いはしっかりと護岸とフェンスが組まれていた。ここにも水没林が多く見られる。

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クーロンホテルの前でSIMのチャージカードを買い、1万ドンのコーヒーを飲む。ミルク抜き、砂糖だけで飲みたいのに、売り子の姉さんがやたらとスア(ミルク)と言ってくる。よくよく聞いてみると、姉さんの英語がくだけすぎていて、シュガーがスアに聞こえていただけだった。この街で唯一外国人客がくるクーロンホテルの前でもこんなものか。筆談で「あなたは英語でシュガーと言った、私はベトナム語でスアと聞いた」と伝える。

団体ツアーの自由時間でやってきたのか、英国人のアダムとシャルリー(仏人か?)というカップルがいたので少し話す。コーヒーを飲み終わり飯屋に向かうと不意に肩を叩かれ、振り返ると宝くじ売りの Ănだった。夕食は「夜のコム」の看板があった飯屋で2万5千ドンの焼き肉コム。宿に帰ってバイク代を払ったり水を買ったりして、本日使ったお金は宿泊費込み61万4千500ドン+交通事故慰謝料に50万ドン。慰謝料を除けばまだトータルでは予算内なのだが、後半で慰謝料ぶんを挽回せねば。