2月11日午前:チャーヴィンからサデークへ
※この記事は旅行から帰った後に書いています。1万ドンは約56円でした。
※地図はこちらを参照。
またもや4時半に起きる。寺の鐘がこの時間に鳴っているのだろう。眠さに耐えかねて少々二度寝したあと、荷物をまとめてチェックアウトの準備。8時前にフロントで洗濯物を受け取り、宿のお父さんにバスターミナルまでのローカルバスなどないか聞くがうまく会話が通じない。絵解きも交え、バイタクは高いから嫌だ、バスはないかと聞いたのだが、結局は「次どこの街に行くんだ」「ドンタップ省のサデークか、カオランカどっちか」「直通のバスはないぞ。とりあえずヴィンロンまでのバスを予約してやる」という話になってしまった。できるだけ自力でバスターミナルまで行って、他にどこか行けるかも見てみたかったのだが。
10時に送迎車が来るとの事だったので、その間に朝食を摂って、クーロンホテルの前のネットカフェ(モバイルインターネットがこれだけ普及したいま、ネットカフェのほとんどは子供向けのネットゲームカフェとなっている)で調子の悪かったカメラのメモリーカードの修復作業などを行う。PCのみの使用料は1時間4千ドンとのことだったが、30分ほどで作業完了となったので2千ドンで済ませることができた。このネットカフェの娘さんとは後にネットで知り合いになるのだが、それはまた別の話。
宿に戻って宿泊費の精算を行う。6泊分で1080千ドンのほか、未払だった洗濯代や飲み物代もまとめて支払う。別れのきわに Anh Thưに、記念品として組紐に結んだ五円硬貨を渡した。ベトナムにも初詣(Lễ chùa đấu năm:礼寺頭年)の習慣があるので、「日本人はこの五円をLễ chùa đấu nămでお供えする。テトまで飾っておきなさい」と伝えておいた。
バスターミナルまでの送迎車に乗り込むと、車窓から Anh Thưが五円玉をくるくるまわして、嬉しそうにお母さんに話しかけているのが見えた。
たどり着いたバスターミナルは、街南東にある公営ターミナルでも、クメール寺の近くの Thanh Thủyターミナルでもなく、市の入り口のモニュメント近くの Kim Hoang社専用ターミナルだった。駐車場にはサイゴン行きだというバスしか来ていなかったが、ヴィンロンへ行くというとサイゴン行きに乗って途中で降りるように言われる。寝台バスなのはらくちんでよかったが、運賃は90千ドンとかなりの高め。行きのバスの1/3以下の行程で、運賃は1割増しだ。
いくつもの水路を渡り2時間ほどでヴィンロン市内に入る。バスターミナルで降ろしてくれとは言ったものの、そこから先サデークに行くのだと伝えなかったのがまずかったらしい。降ろされたバスターミナルは長距離専用で、サイゴン行きのほかは各地からサイゴンに向かうバスが途中休憩で立ち寄るかどうかといったターミナルのようだった。サデーク行きは他のターミナルだと言って商売を持ちかけてくるバイクタクシーを最初は疑ったものの、事務所であれこれ話を聞き納得。バイクタクシーには30千ドンを払い、市街中心部にあるローカルバスのターミナルに連れて行ってもらった。
市街のターミナルから12千ドンのローカルバスに乗って、昨日の食べ残しの果物を食べながらでこぼこ道を約1時間。サデークのバスターミナルを過ぎた先に大きな市場の建物があり、その前が終着のようになっていた。バスを降りるとさっそくお揃いのシャツを来たバイクタクシーが群がってきた。
この日、午前中に使ったお金は261千ドン。