ラックザーでホンソン島へのきっぷを購入

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※この記事は旅行から帰った後に書いています。当日のレートはおおよそ1米ドル=22.3千ドン=108円でした。
※地図とこの旅行のインデックスはこちらを参照。
 
 

この島からでる船は朝7時に1便しかないと聞いていたので目覚ましは3個セットしていた。というかそもそも大して眠れなかったので、普通に5時前に起床……。うーん、停電で暗くて荷物の整理ができない。
 

宿を出ると、謎の男がつきまとって来て「バイクに乗れ、港に連れて行く」という。素直に乗せてもらうと、飯屋に寄って「飯を買え」という。そのあと港に連れて行ってもらったのだが、「バイクタクシー代30千ドン」という。は? ありえん。サイゴンやハノイのような大都市でもキロ10千ドンが相場なのに、たったの300mそこらで30千? 若干喧嘩気味になりつつ、20千ドン札1枚だけ渡してやった。
 

港にいたカフェ屋台のおばさんに聞くと、ここから7時に高速船、8時に昨日乗った低速船が出る……というようなことを言っていた。乗り逃してもう1日この島にいるのは勘弁願いたいので、7時の高速船に乗る。運賃は50千ドン。
 


名前と外見だけは「高速船」であったが、結局はローカル感あふれる船だった。謎の親父がハンモックで寝ているし。バーホンに着いたのも9時前で昨日の船と所要時間は変わらないし。
 

バーホンについてからバスターミナルまで歩き、飲み物などを買ってからラックザーゆきのバスに乗る。42千ドン。バスの車中、シンガポールに住んでいたことがあるという金持ちそうなオバサンの英語の相手をさせられ、ただでさえ昨日寝ていないのに疲れ倍増。わたしは英語が「嫌い」である。「苦手」ではないのだが。
 


 

さて、ラックザーに来たのにはわけがある。今回の旅行は初っ端から中部行きをくじかれて旅の目的を見失っていたのだが、ホンゲーでちょっと泳いだことで「きれいな海で泳ぎたい」という欲望がむくむく湧き上がってきたのだ。そしてこのラックザーからは以前にもフーコック島に渡ったことがあるが、他にも行ける島がいくつかあるのである。それが、ラックザーから南西に向かって連なる hòn Tre(ホンチェ:竹島)、hòn Sơn(ホンソン:山島)、 quần đảo Nam du(ナムユー群島:南嶼)の3つである。とくにナムユー群島はベトナム国内でもかなり人気が高いようなのだ。
 

しかし、ラックザーの市内バスターミナルから直接港までバイクタクシーで向かい、チケット売り場に行ってみると、ナムユーに行くのは容易ではないようだった。チケットカウンターの男は身分証明書を要求し、パスポートを見るやいなや「外国人は駄目だ!」の一点張り。じゃあホンチェかホンソンはどうだと聞くと、そっちは行けるようではあるが、男は結局きっぷを売ってくれない。近くにいたバイクタクシーの男が「高速船SuperDong号のオフィスで買え、バイクタクシーで30千ドンだ」と言い張る。30千ドンってそんな訳あるかい。「じゃあそのオフィスの住所を教えてくれ」というと、男はなにやら喚いてどこかに行ってしまった。うーん、困った。
 


とりあえず疲労も溜まっているし、去年も泊まった港近くのホテルにチェックイン。去年泊まった話をすると受付嬢はたいへん喜んでくれて、「ホンソンまでのチケットなら手配してあげる。明日出発のときに船着き場までバイクで送ってあげるから」という。とりあえず荷物を置いて昼食、それから昼寝。昨日は結局3時間程度しか寝ていないのだ。
 


 


ちょっと見づらいが、左に停まっている古風な船は19世紀フランス船の「エスペランサ号」を再現したもの。ここはフランス植民地からの解放闘争で有名な英雄グエン・チュン・チュックの活躍した場所であり、彼はゲリラを率いてフランス船などを大いに襲い恐れられたという。
 



ラックザーはベトナム本土では「海に沈む夕日」を見られる稀有な場所である。
 


この街には大手スーパーマーケットの Co-op martがある。栄養補給のためにチーズ、ヨーグルトなどを買って、夜は海鮮チャーハン。