マストドンの個人インスタンス(サーバ)を作ってみました
イーロン・マスクによるツイッターの乗っ取り、破壊が始まってかなりが経ちます。そろそろ我慢の限界を超えてきたので、ツイッターからマストドンに軸足を移すことに決めました。
ツイッターは日本に紹介され始めた2007年4月から16年に渡って使用しており、フォロワーも一時は2500人を超え、とくに反戦・人権・ベトナムの話題で幾度かバズったりしていましたが、残念ながらそういうこととなりました。まぁ、何事にも終わりはあるものです。
さて移行先としては、Instagram (Facebook) が新たに始めた Threadsや、旧ツイッター関係者の始めた Bluesky social などもありますが、その独立性の高さからマストドンを選ぶことにしました。マストドンは個人でもサーバを建てることができ、個人サーバであれば、今のツイッター(X)で起きているような理不尽なアカウント凍結もありえません。私は1990年代からインターネットを触っていた身として、自主自立・自作の精神を大事にしたいのです。
さて、マストドンサーバですが、当然下記のようなものが必要です。
- インターネットドメイン
- 回線とサーバ
ドメインはこのブログでも使っている zenmai.orgのサブドメインで良さそうです。ではサーバも、このブログでつかっているVPSに同居させればいいかと言えば、そうではありませんでした。
このブログのVPSは、「メモリ1GB、ディスク25GB、LAMP(Linux, Apache, MariaDB, Php)」なのですが、まずメモリが足りません。マストドンを稼働させるには最低でも2GB必要です。また、マストドンでは私が今まで構築したことのないリバースプロキシの技術を使っており、作例のほとんどがWEBサーバに Apacheではなく Nginxを使っています。データベースも PostgreSQLに決め打ちされており、MariaDBで動かすにはコードの徹底的な改造が必要なようです。というわけで、新たにVPSを借りることにしました。ついでOSも従来のDebianサーバではなく、Ubuntuにしてみました。
構築には以下のサイトを参考にしました。
この手順自体には全く問題がないのですが、個人的には以下にハマりました。
- 当初メモリ1GBのサーバで何度か試行したが、どうしても「アセットのコンパイル」がコケる。swap増やしてもダメ。やっぱり2GBないと無理
- bash ではなく fishで作業したので一部コマンドが失敗していたのに気付かなかった(馬鹿)
また、この手順には Let’s encriptの証明書更新などの事後メンテナンスが含まれていないのでご注意を。
さてそういうわけで、今週あたりから独自サーバでのマストドン生活開始となりそうです。ツイッターは徐々に使わなくなっていく感じでしょうね。今の段階では完全に見切るわけではありませんが。
あ、ちなみに新サーバの費用は月額12USD。旧サーバで動かしているサービス(DNS、メール、某組織のwordpressサイト)を早く新サーバに移動させないと資金的によくないですね。頑張ります。