高速2号線建設予定路でティエンザン省へ
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5年ほど勤めた現地企業を退職し、暇を満喫するなか、移住後なかなか足を伸ばせていなかったメコンデルタ方面にバイク旅に出てみることにしました。前回こういう旅行をしたのは2018年(2018年冬のバイク旅:カンゾー県とゴーコン市・メコン川の渡し船巡り)。もう5年も前になります。
そもそもメコンデルタ方面というのは、外国人の旅行先としてはメジャーですが、ベトナム国内ではあまり人気がありません。というのも大抵のベトナム人にとってメコンデルタというのは「田舎」「虫が多い」というイメージだからです。というわけで妻もメコンデルタは敬遠しており、今回も一人旅となりました。
今回の前半の目的地は、歴史の短い南部では数少ない17世紀の史跡「ラックガム=ソアイムットの戦い」博物館と、ベトナム戦争(抗米戦争)時に南ベトナム解放民族戦線が初めて大勝利を得た「アプバクの戦い」博物館。両方とも場所はティエンザン省となっています。
ホーチミン市からメコンデルタ方面というと、ふつうはホーチミン市の南の方から国道1A号線をまっすぐ南下し、ロンアン省の省都タンアンを経て、ティエンザン省ミトー市に入るルートとなりますが、そのルートでは面白みに欠けるので、ぐっと北に大回りして、2030年までに高速2号線が開通予定のルートを使ってみました。
のっけからですが、省道825線・ドゥクホア町へと向かう道は相変わらずの工事中でひどい道でした。
確か2017年にはじめて来たときはまだ建設中だったドゥクホア橋を渡ります。橋の下に流れるのはヴァンコードン川。
近々高速2号線を通す予定だからという理由なんでしょうか、この道はあまり整備がされていなくてスピードもなかなか出せません。緑いっぱいなのはいいんですが。
ロンアン省タインホア県タインホア町までの60kmに2時間もかかってしまいました。ちなみに普段、妻の実家(ドンナイ省チャムボン県の国道1A号線沿い)までは64kmで1時間20分といったところです。
そこらの飯屋に入って昼食。ティッコーチュン(豚と卵の角煮)35千ドン、食後はアイスコーヒー10千ドンを頼んでハンモックでしばらく休憩。扇風機のない飯屋だったのだが、風通しが非常によく思ったより暑く感じずに済みました。
ここより20kmほど先、第一目的地のアプバクに行く途中に Khu bảo tồn sinh thái Đồng Tháp Mười (ドンタップムォイ生体保護区)という有名な自然公園があります。googlemapの3ヶ月前のレビューでは「閉鎖中」とあったのですが、一応見に行ってみることにしましたが……
生体保護区に通じる省道867号線、もうひどい道でした。時速30km出せないレベルのガタガタ道。
途中の水路を渡る橋もこのレベル。干支がもう4周して体力の衰えを感じている私としては、「こんなところに住んだら、いざという時に救急車呼んでも病院に間に合わないだろうなあ」と現実的なことを考えてしまいました。
さて、ドンタップムォイ自然公園ですが、閉まってました。噂通り。しかたないので周辺の写真だけ。
(続く)