Kranji and Causeway border/クランジ、コーズウェイ国境

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※この旅行記は帰国後に書いたものです。ブログの投稿日時を旅行当日に合せています。

 

5時前に起きシャワーを浴び荷物をまとめ7時前にチェックアウト。別段追加料金もないし、スタッフが部屋を確認するような雰囲気もなくあっさりとしたチェックアウトだった。荷物を担いでアルジュニード駅へ向かう。早朝のシムズアベニューには死んだ魚のような目をした労働者たちが、東南アジアにありがちなスチロールパックの弁当を抱え、工場への送迎のバンを待つのか路肩に座り込む。これが「ガーデンシティ」シンガポールのもうひとつの顔だ。

ふと電柱を見てみると「部屋貸します。ベッドひとつおけるだけ」といったチラシがあちこちに貼られ、チケットのように短冊状に切られた連絡先電話番号のいくつかが切り取られている。まちは相変わらずゴミだらけだ。

 

シムズアベニューとアルジュニードロードの交差点の清潔そうなホーカーセンターで朝食。肉2種漬物1種の経済飯5.6SGD、よく冷えた缶の100plusが1.45SGD。ホテルを出てからそこそこ時間は経っているが冷え切ったカメラのレンズは拭いても拭いても追いつかないほど曇り、ろくな写真が撮れない。酷い。

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アルジュニードから東西線で都心を横断しジュロンイースト。南北線へ乗り換えクランジへ。さすがにまだ朝早いのか、都心をすぎればゆっくり座れる程度の混雑だった。みんな携帯で電話をしたりゲームをしたりとせわしない。こちらでは大型でバッテリィの長持ちしそうなスマホが流行のようだ。

 

クランジ駅の改札を出て右へまわり、コンビニでタピオカ入りマンゴシェイク3SGD。バス乗り場はふたつにわかれているようで、歩道橋を渡りウッドランズ方面のバス停へ。ここまでの運賃も、ここからの運賃も EZlinkカードのプリペイドで充分に間に合いそうだ。これが先進国のシステムだろう。これは決してほめ言葉ではない。利便性と引き換えに顧客から得た莫大なチャージ資金を投機にまわし、大企業はさらに超え太る。

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ネットで調べていたぶんでは国境ゆきは170番のバスとのことだったが、周りの人に聞いてみると160番でも同じようなので乗る。バス運賃も前ドア後ドアの端末にEzlinkをかざすだけ。30分ほど走ると、シンガポール島とマレー半島を結ぶコーズウエイブリッジに。ブリッジの中ほどを過ぎたあたりで Sigtelの携帯の電波は途切れてしまい、マレーシアCelcomのローミングに入ったとのSMSが飛んでくる。

チャンギ空港で買った Sigtelの SIMカードはどうもローミング料金ぶんのチャージにはたりないようでローミングでは使えなかった。50ドルも払ったのに。たとえばタイの電話はラオスに入っても、メコン川沿いならしばらく使えると聞いていたがここでは通用しないようだ。これが先進国のシステムだろう。これも決してほめ言葉ではない。

 

コーズウェイは大渋滞である。ときおり乗客が痺れを切らしたように運転手に話しかけ下車しそこから徒歩で国境へ向かう。アゥエイのわたしは降りるタイミングがつかめなかったが、結局ほとんどの乗客がごっそり降りた直後に渋滞が晴れ、国境直前まで誰よりも早く着くことができた。運転手も、最後まで残っていたほかの乗客も得意げにサムズアップをしてくる。

ウッドランズ・チェックポイントのイミグレーションでは写真が禁じられているので建物の外見しか撮影していないが、中はものすごい混雑であった。結局出国にかかったのは40分ほど。

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シンガポール側ゲートを抜け自販機で1.2SGDのコーラを飲む。ここから170番のバスに乗りマレーシア側サルタン・イスカンダルのゲートへ。

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あっさりとマレーシア入国を済ますと、シンガポール側のせわしさからは想像もつかないようなのんびりとしたバスターミナルが待ち受けていた。いったんジョホールバル市内のバスターミナルに行かなければならないかと思っていたが、スナイ空港ゆきの直通バスがあるようなので乗り場を確認しつつトイレを済ます。ここでハンカチを1枚ロスト。どこに落としたのだろう。

トイレを済ますと空港ゆきバスのターミナルにはエアアジア塗装のバスが入線してきていた。これはエアアジア顧客なら乗れるのだろうかと思い、運転手にスナイ空港からクチン空港へのエアアジアのeチケット控えを見せてみるが、どうも乗車にはコーズウェイリンクのチケットがいるらしい。しかしそのようなものは持っていないし、ここで支払うこともできないようだった。このバス以外にスナイ空港直通はないようであるので乗せてくれと頼むと、航空券の予約番号を控えて乗せてくれた。運転手としても、私はエアアジアの客には違いないようではあるし、そもそもこのバスも定時運行のバスのようであるし、結局私ひとりしか乗客はいないままスナイ空港へ向かってくれた。

窓の外には一面のパイナップル畑、椰子畑が広がる。噂どおり、マレーシアはのどかそうだった。