ミリ・ブルネイ旅行概要
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ボルネオ島が好きである。
といってもこの旅行以前に行ったのは、2013年のサラワク州クチン市だけ。しかしそのクチンには、2,3日の宿泊のつもりが結局6泊もしてしまったのである。
マレーシア自体は車社会だし、物価も高いし、私のような貧乏人には少々旅行しづらいところではある。しかし同じマレーシアでもボルネオ島となると、物価はそれほどでもなく、また街の規模も小さく、「ひなびた」感じが漂っており、ずいぶんリラックスできる。またなんといっても世界で一番美味い麺料理(と私が決めた)であるサラワクラクサも食べられる。近代的な意味での国家としての歴史はあまりない地方だが、はるか昔から中国人が渡ってきていた開拓地としてのロマンはある。そしてなにより自然が美しい。
ボルネオは中華も安く美味しいのだ。なにより私は、こういう漢字を見ているだけでうっとりしてしまうタイプの人間である。
私の住むベトナムは祝日が少ないが、9月2日はその数少ない祝日の一つ「国慶節(Tiết Quốc Khánh)」(いわゆる「対日戦勝記念日」)である。それを利用してバイト先の日本語学校を休んで連休をとり、4泊5日と短期間の一人旅をしてきた。
ところで、私の住むベトナムに関して未だにこのような噂が広まっている。曰く、「ベトナムではベトナムドンから外貨への両替ができないから、ベトナムに旅行に行ったらベトナムドンは使い切らないといけない」。
んなわけあるか。じゃあベトナム人や在住外国人は海外旅行行く時どうするっちゅうねん。
外貨はふつうにベトナム国内の銀行や両替屋で買えます。今回も旅の初期資金として100ドルを用意していきました。ホーチミン市で一番いい両替屋だと私が信じているのが、ベンタイン市場の西門の向かいにある Hà Tâm という金行(両替商兼貴金属店)である。
話はそれたが、ボルネオ旅行である。今回は「訪問国数を増やしたい」という邪な気持もあって、ブルネイ国境のミリ市に行くことにした。この周辺には世界自然遺産のグヌン・ムル国立公園、ニア国立公園などの自然観察スポットがある。グヌンムルは飛行機でないとかなりの日程が必要になるし、安いチケットが見つからなかったので行かないことにした。
4泊5日で実際に動けるのは3日間なので、1日目は街歩き、2日目はニア国立公園、3日目はブルネイに日帰り旅行という大まかな日程を立てた。
実はこの旅行の直前に高熱を出してしまい、初日は熱をおしての旅行となってしまった。近所の病院で3000円近い診療費をとられ、薬を飲みながらの旅行であった。
(続く)