2021年12月ロンアン省・タイニン省小旅行その①
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新型コロナウィルスの影響による在宅勤務がもう半年以上続いているため、ふらりとバイクででかけたくなりました。
基本、「危ないから」ということで妻は私が一人で遠くに行くのを好まないのですが、最近何度か夫婦喧嘩をした結果、ストレスをためてそういう事になるくらいなら、と許可をもらいました。正直な話、異文化での仕事にはそれなりのストレスが溜まります。旅行者としてベトナムに来ていた時や、単なる語学教師だったときは大して感じなかったストレスも、事務仕事に関わるようになるとかなり重くなってきます。ベトナムにいることのデメリットばかり感じるようになってしまったら、メリットを感じるための行動を取らないといけない。海外に住むのなら、それなりのストレスコントロールはやはり必要。
うちから日帰りで行ける範囲(1泊となると、このご時世泊めてくれるホテルがあるかまだ不安である)、という条件となると、やはり片道100kmくらいが限度。ホーチミン市から東だと62kmほどの場所に妻の実家が、南だと70kmほどの場所に何度も行っているカンゾー県が(以前の記事参照)、南西のメコンデルタ方面も何度も行っている、ということで北西方面を見てみると、カンボジア国境のモクバイ近くに8世紀から9世紀のオケオ文化に属する、クメールの古い塔の遺跡があるのを発見。大したものではなさそうですが、ここを目指して出かけることにしました。
ルート的には往路はロンアン省北西部の田舎道を、復路はさすがに疲れているだろうから国道22号線(ホーチミン市とモクバイの国境を結ぶルートなのできちんと整備されているし、すでにバイクで3度通ったことがある)で帰宅することにしました。
往路はまず22号線を北に行き、ホーチミン市ホクモン県に入ったところで左折。本当はホクモン4差路で曲がるべきだったのを少々手前で曲がってしまって、未舗装かつ市場街になっている生活道路に入り込んで少々苦戦しました。
しかしいつもの生活圏を離れると街の匂いが違う。おそらく街路樹の種類によるものだろうと思うのだけど。
ある程度進んだところで「この風景は見覚えがある。おかしい」とストップして地図を確認。おお、やはり2017年に行った cầu Đức Hòa(ドゥクホア橋)への道に間違えて侵入している。このゲートと街並みには見覚えあるもん。しかし「2021年新年おめでとう」をいつまで飾っておくのだろう。農村の道を使って正しいルートに戻ります。
今回の往路で一番危険だったのはヴァンコードン川を渡る手前、Tân Mỹ から Đức Huệ までの道。ガッタガタの細い道なのにトラックがガンガン行き交う恐ろしい道で、路肩の段差で事故りそうになりました。
ヴァンコードン川を渡って、Đức Huệの街をすぎてこのあたりまで来ると周辺はほとんど森と田んぼと溜池ばかり。
ベトナム南部はコメが3期作できると言われますが、3期というよりも常時栽培のような感じです。収穫している田のすぐ横に、青々と育った稲があったり。
ここでまた道を間違えてカンボジア国境に向かう方に入ってしまった。どうせどこかで国境周辺も見てくるつもりだったので、そのまま直進して Mỹ Quý Tây 国境(ローカルの国境であり、外国人は通過不可能)まで行ってみる。
しかし完全に静まり返っている。うーん、やっぱりローカル国境まで完全に閉鎖されているみたいですねえ。外国に行ける日はいつやってくるのか。
このあたりにはクメール語(カンボジア語)併記の看板もけっこうありました。
(次回に続く)