ニア国立公園トレッキング

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※このときのレートは、1リンギ=27円=5850ドン程度です
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サラワク州1号道路(ビントゥル-ミリ道路)から分岐した4114号道路を北にいったところにニア国立公園はある。4万年前からの人類の痕跡が残る洞窟を中心としたジャングルが保存されている。入場料は20リンギ。

 


近世に移り住んだ華人たちの痕跡を紹介する小さな博物館も併設されていた。

 


たしか2013年に行ったグヌンガディン国立公園もそうだったと思うが、自然保護のためかトレッキングコースとエントランスは川で隔てられており、船で渡らなければならない。この川にはリアルでワニが出ることもあるようだ。

 

トレッキングコースは全体で8kmほどだったか。このような板張りの回廊が整備されており、歩くのにまったく不自由はない。密林の中は結構涼しく、大変爽やかである。ベトナムにはここまで整備されたものはないと思う。

 

とはいえ、ところどころ倒木などの障害物もあった。

 

謎のキノコが生えている。

 

ヤスデのたぐい。

 


サルだろうか。ホァッホァッと鳴く声が聞こえる。

 

公園内はあまり電波が通じなかった。GPSアプリで大体の位置を確認。

 

トレッキングコースから枝分かれして洞窟を見に行けるルートができている。少々キツイ階段を上っていくと大きな洞窟群のある場所に出る。

 

ここが一番大きな洞窟か。

 


最後に見える天井の穴がツバメの巣である。

 


人々はこの簡易なはしごをつかってツバメの巣を集めていたのだろう。

 

洞窟の奥の奥までいってみようとしたが、暗くて断念。

 


 
国立公園のエントランスに戻ってはたと気づく。バス乗り場のある三叉路までの交通手段、ないやんけ。

 
そうだった。2013年のグヌンガディン国立公園のときは行きのタクシーに帰りの迎えも頼んだのだが、今回はすっかり忘れていた。これは誰かに乗せてもらうしかない。子供を何人かつれた人の良さそうなおじさんに意を決して話しかけてみる。「ここ、タクシーとかないですかね」「よかったら、国道まで乗せてもらえませんかねえ」。おじさんは快諾してくれた。

 
車中で話を聞いてみると、おじさんはクランタンの出身で、ミリでダヤク人(いわゆる原住民)の子供に教育を行っているというマレー人だった。教え子のダヤクの子供たちを連れての旅行だそうで、私も生まれてはじめて意識してダヤク語を聞いた。私がベトナムに住む日本語教師だというと、じゃあ同業者のようなものだねと笑いかけてくる。

 
ボルネオは二度目である、以前はクチンに行った、と話すと、コタキナバルには行ったか? あそこは本当に美しいと勧められる。うーん、私はひねくれものだからメジャーなところが嫌いなんだよなあ。

 
などなど話しているうちに国道の三叉路に到着。おじさんにお礼を言って、軽食と水を買い込んでミリ行きのバスに乗り込む。帰りのバスは酷い揺れだった。2時間ほどでミリのバスターミナルに到着。つかれていたのでGrabタクシーを呼んでホテルに戻る。

 


 

夕食は今日も同じところ。今回は黒椒猪豚飯(Black Pepper Pork)7リンギ。ついでに近くのコインランドリーで洗濯を少々。

 
(続く)