ガーナムまでたどり着けず(ソクチャン省フーロック)

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※この記事は旅行から帰った後に書いています。当日のレートはおおよそ4020リエル=1米ドル=22.3千ドン=108円でした。
※地図とこの旅行のインデックスはこちらを参照。
 


5晩過ごしたモーカイとも今日でお別れ。昨日バスターミナルで確認したところによると、モーカイのバスターミナルからは、サイゴンゆき、カマウゆき、カントーゆき、ビエンホアゆきの4路線が出ている模様。係員の女性に「ガーナムに行きたいのだが」というと、いちどカントーに出てから乗り換えるのがいいという。
 


カントーゆきは12時半発とのこと。いつもどおり朝の市場をぶらぶらして、朝食はメコンデルタ名物の Bún mắm tôm.太めのビーフンに強烈なにおいの醗酵エビペーストで味をつけたもの。バナナの花の細切りをトッピングして頂く。
 


朝食の後は大して読めもしない新聞を眺めつつコーヒー。cô đơn trong lớp học (学級内の孤立)、いじめ問題のようですね。
 


12時前にホテルをチェックアウトし、バスターミナルにてカントーゆきに乗車。バスはコーチェン川沿いに西北西に進路を取り、Đính Khao という渡し場からヴィンロン市へと渡る。
 


バスごと渡し船に乗るタイプの移動は久しぶりである。
 


 

渡し船に乗る少し前、非常に汚い身なりをした宝くじ売りの老人がバスに乗り込んできた。すると乗降口近くに座っていた、髪を栗色に染め、露出の多いセクシーな服を着た若い女性がさっと近づき、乗降に手を貸し、宝くじを数枚買ってあげていた。

人は見かけによらぬ……、というより、見かけなど関係なく、このくらいの敬老精神・弱者をいたわる精神はベトナムでは当たり前なのだろう。


 

カントーのバスターミナルに到着すると、さすがはメコンデルタの中心都市だけあって客引きがすさまじい。筆談を交え「ガーナムに行きたいのだが」というと、「このカマウゆきに乗って、途中の Phú Lộc で乗り換えろ」とのこと。がーん。だったらモーカイから直接カマウゆきに乗ればよかった(カマウゆきは朝9時半発だった)。3時間も無駄にしてしまった……。

バスはソクチャン市で食事休憩をとり、国道1A号線を一路西へ。目的地の Phú Lộc で降ろされたのは午後6時近く。あっ、道を右折してガーナムの方に進んでいく路線バスが!

しかしバスのりばで近くの人に確認してみると、ガーナム方面ゆきのバスはさっきのが最終だった模様。
 


うーん、ガーナムまで25km。今夜はここで一泊ですかねえ。3時間のロスが響きました。


 

ガーナムゆきの街道沿いで、エアコン付き1泊150千ドンという安宿を見つけて投宿。さて夕食にでも、と国道1Aまで出て海鮮飲み屋を覗いたりしていると、「あなた、日本人ですか?」と飲み屋の娘に声をかけられる。聞いてみると技能実習生として茨城で3年働いていたことがあるのだそう。よーし、ちょっと贅沢しちゃうか。
 


扇風機になぜか「SAKANA」と書かれている。
 


エビの串焼き、脂ののった魚のみりん揚げ、子イカの香味蒸し、ビール3本で180千ドン(870円ほど)。