謎の離島ホンゲー(ゲー島)

364

※この記事は旅行から帰った後に書いています。当日のレートはおおよそ1米ドル=22.3千ドン=108円でした。
※地図とこの旅行のインデックスはこちらを参照。
 
 


前述の通り、このバーホンの沖にはいくつもの島がある。行政区画的には Sơn Hải村に所属する群島と、単体で Hòn Nghệ 村を構成する Hòn Nghệ に分かれているようだ。ちなみにベトナム語で島を表す語は、đảo, hòn, cồn… といろいろあるのだが、この地方では hòn を使うのが一般的なようである。


 
4泊だらだらと過ごし、この26日になってようやく本調子が戻ってきた。朝も早く起きれた、というタイミングでバーホンを立つことにする。7時半には朝食をたべ、両替のために銀行をまわり(結局窓口はレートが悪くATMで降ろした)、9時過ぎにチェックアウト。市場向かいの船着き場であれこれ沖の島について情報を集めてみる。大きな島は hòn Heo (豚島)、hòn Ngang(横島)、hòn Nghệ (芸島)とあるようだが、船頭さんによると hòn Nghệ が一番きれいだという。
 



木造のかなりおんぼろな船にのり、10:30にバーホンを出発。運賃は30千ドン。
 


あっ!やられた! おなじホンゲー行きの高速船もあった!
 


後部デッキにはハンモック。
 


うみどり。
 


 
 


1時間40分ほどかけてゲー島北部の船着き場に到着。4mほどあろうかという観音像(媽祖像かもしれないけど)が目印である。
 

島の船着き場で降りて宿を探してみるが、なんとこの島、ふつうのホテルはないようである。案内されたのはバストイレは共同の、扇風機すらない、ベッドと裸電球ひとつの部屋であった。つまりは宿泊もできる「海の家」といったところか。宿代も100千ドンと激安(いや、設備相応を考えると100千は高いか)。扇風機に関しては宿の主人があとで持ってきてくれたが、なんと自動車用バッテリーとそれに直結する卓上ファンであった。
 


宿に荷物だけ置いて、船着き場にたむろしていた男たちからバイクを借りて島を一周してみる。30分ほどで一周できてしまう小さな島であった。子供と遊んだ。
 




水はかなり澄んでいるが、ビーチというようなものはない。せっかくなので水着に着替えてひと泳ぎしてみるが、こんなところで泳いでいるのは変な外人である私だけだった。30分ほどふらふら水の中で遊んでいたが、船着き場で料理の下ごしらえをしているオバちゃんがおり、そこから魚のアラなどが流れてきたので興をそがれ水遊び終了。
 


宿にもどり、砂混じりの水を浴びていると……。水が切れた。宿の親父にいうと、「もうすぐ配達がくるから」という。小さな島だけあって水道設備はなく、淡水は配給式のようであった。これはあとで見かけた給水車。ベトナムではメジャーなFushidaの3輪バイクを使用している。
 


夕日がきれいである……。ん? これは水上式トイレ!? え? 海に垂れ流しかよ! まぁ私の泳いでいたエリアにはなかったようですが。
 


夕食はインスタント麺を調理してもらったもの。25千ドン(高い)。
 

夜はなんとか卓上ファンのみで寝ようとしてみたが、暑くてとても眠れたものではなかった。部屋の窓もちょっとしか開かないし。結局ファンのバッテリーも途中で切れてしまい、夜中は外に出て、宿の庭のベンチで寝たりしてしまった……。