ビザラン計画とバスの予約

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※このときのレートは、1ドル=23千ドン程度です
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ビザランとは非永住者が、滞在許可を延長するために近隣国に一度出国してから再入国し直す事をいう。

 
私はベトナムの滞在許可証として「ベトナム公民の配偶者向けビザ免除証書」というものを持っている。これは最大5年間有効だが、180日に一度、入管もしくは国境でスタンプを更新しなければならない。

 
噂によると入管での手続きは平日に2度出頭しなければならない上に、公安にも出頭しなければならないなど大変面倒なものらしい。それならば、カンボジアなりラオスなり中国なりとの陸路国境まで旅行がてらに手続きに行くほうが楽である。ホーチミン市から一番近いカンボジア国境はバイクかバスで2時間の距離なのだ。

 
このビザ免除証書を昨年12月に取得して以来、3月に結婚準備のために日本に、7月に新婚旅行でシンガポールに行っているので、次回の出国は1月かな……と思っていたら、その前にカンボジアの2年マルチビザが11月3日で切れることを思い出した。このビザはシングルビザの倍以上の値段を出して手に入れてまだ3度しか使っていない。ベトナムの滞在期限切れ予定より少々速いが、11月3日までに一度カンボジアに行くことにする。

 

関係ないが、カンボジア人の書くローマンアルファベットはクメール文字っぽい。surename が「KATO」だって、読めますか?

 
ベトナムとカンボジアの国際国境(第三国人も通過できる国境)は下記の10ヶ所のようである(※ベトナム語版Wikipediaによれば、ダクラク省に Gánh Đa という国境があるらしいが、これは詳らかでない)。


ベトナム – カンボジア国境一覧

 
今回は、2~3泊しか時間が取れないことも考慮して、未踏国境の中では一番近い、ドンタップ省ホング市社にある Dinh Bà(ジンバー)国境に行くことにする。このあたりは以前も書いたように、Đồng Tháp Mười と呼ばれる地方で、湿地帯と豊かな自然が有名である。Dinh Bà国境の最寄りの大都市は Hồng Ngự(ホング)という街であり、ドンタップ省北部の中心地で、近くには「チャムチム国立公園」という有名な保護区があるのだ。

 


 

ベトナム南部でもっとも信頼されている長距離バス会社といえば、最大手の FUTAこと Phương Trang社である。南部から中南部にかけて大きなネットワークを持ち、他のバス会社と違って途中で客を拾ったりすることはなく、運行時間もかなり正確である。今回は初めてこのバス会社のネット予約を使ってみた。あまり使いやすいシステムではなかったが、一応予約はできた。

 
(続く)