帰路のメコン川渡河旅行その①

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※このときのレートは、1ドル=23千ドン程度です
※この旅行記の全体地図とインデックスはこちら

 

さて、今回の旅行の後半の目的だが、それは「メコン川河口域の北半分を全部渡河する」である。今回の旅行を踏まえてメコン川に関する特別記事も用意したのでそちらも参照されたい。
 


 
メコン川はベトナム国内へは「ティエン川(前川)」「ハウ川(後川)」という2本の流れとして注ぎ込んでおり、そのうちの「ティエン川水域」のほうには5本の支流と6本の河口が形成されている。私は以前、2015年にティエン川水域で一番南にある「コーチェン川のクンハウ河口」の渡し船に3度乗っており(参考記事1参考記事2)、2018年にはティエン川水域で一番北にある「クアティエウ川のクアティエウ河口」の渡し船にも乗っている(参考記事3)。
 


という訳で今回は、残りの4本の河口を渡し船で渡ってしまおう、という計画である。上の図に、メコン川本流のうち今まで渡し船で渡河した部分を赤星、今日渡河予定の部分を橙星で示した。
 


 

7年ぶりのモーカイまで


朝は7時に起床。シャワーを浴びて7時半過ぎにホテルをチェックアウトして走行開始。まずはハムルォン川にかかるハムルォン橋を渡ってベンチェ省モーカイバク県へ。
 

ベンチェからモーカイまでは道も非常によく、途中に大きな集落もなかったので一気にモーカイまで走ってしまった。7年ぶりに来たモーカイ(前回の記事)をあちこち走ってみて、遅めの朝食にフーティウナンヴァンを頂いた。35千ドン。
 

Bến Luông~ Long Hưng 2


モーカイから国道57号線をThạnh Phú県 Tân Phongまで出て、そこから南下し「Bến Luôngの渡し」まで。
 


渡し賃は12千ドンであった。このあたりの渡し船は一律で「毎時0分に往路、30分に復路の発着」となっているようである。つまり1本逃すと1時間待つことになる。
 


15分ほどで中洲(コーチェン川の Hòa Minh中洲)に到着。
 

Bến Bạ~ Vàm Cả Ráng


Hòa Minh中洲北岸の道を河口の方向に5kmほど走る。11年前と変わらず、この中洲ではエビの養殖が盛んなようであった。
 


なんだか寂れた Bến Bạ の渡し場に到着。朝ホテルで水筒に入れた冷水を飲み干してしまったので渡し場の雑貨屋のおばさんにコーヒーを頼むと「停電だから氷が出せない」という。他になにかないかと訪ねたら、冷凍した肉などが詰まった冷蔵庫を開けてくれたのでそこからジュースを1本取って飲む。
 



ここの渡し船は非常に小さなものであった。ベトナムで xe ba gác だとか呼ばれているオート三輪を乗せるとあとはバイク数台ぶんのスペースしか残らない。
 


船乗りはやはり縁起を担ぐ。
 


渡し賃は15千ドン。
 



googlemap上にある船着き場を超えて、小運河をある程度遡上した場所に本当の船着き場がありました。
 


田舎のコンクリート道路の走行は、整備不良なアスファルト舗装に比べれば非常に爽快。
 

Bến phà Mỹ An ~ Bến phà An Đức



国道57号線に一度戻り、今度は初めて渡河するハムルォン川の Mỹ Anの渡し場へ。ちゃんとした看板があって嬉しい。
 


一部は水没林になっている。
 


初めての渡河だが、なかなかの大河であった。渡し賃もかなり高く22千ドン。
 


渡河の最中、河口のほうに随分たくさんの風力発電施設が見られた。
 

さてあと3箇所も渡河点があるのでここで一旦休憩。続きます。