最終日の空港とフライト

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※このときのレートは、1000バーツ=695千ドン=4070円=28USD程度です
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昨夜コンビニで受け取ったお釣りに違和感があったので見返してみたら、右下のこれはチェコの2クローナ硬貨じゃないか。5バーツ硬貨と色形が同じ、サイズは2バーツと同じ。価値は3.5バーツくらいらしい。
 

さて今日は最終日。3泊3日で2都市という配分は、個人的には「ちょっと無理があった。もう少しバンコクであれこれしたかった」という印象だが、私に付いてくるだけの妻のことを考えると、これ以上バンコクに滞在しても見に行くところがない感じはある。私はひたすら路地裏を歩き回って屋台でメシを食って公園でぼーっとして、という旅行が好きなのだが、それでは妻は飽きるからなあ……。なるほど、ツアー旅行というのは参加者の誰ひとりとして飽きさせないように過密スケジュールになっているのか。
 


朝食は今日もロータスのフードコート。というか日曜日の朝なので、いつもテイクアウト飯屋台で盛り上がっているホテル周辺に開いている店がないのである。今日は私がグリーンカレー風チャーハン、妻がやきそばを注文。ともに69バーツ。チャーハンのほうは青唐辛子を野菜のように使っており辛いのが好きな私からしても結構な辛さだった。同じ見た目の唐辛子でも、タイのものはベトナムのものより辛味が強いようだ。
 


まだ少し食べたりないのでデザートにベトナムでいうチェーを。実はベトナムでも「タイ風チェー」は人気メニューの一つ。これはかき氷、ココナツミルク、金時豆、芋などが入って50バーツ。今回カードに200バーツチャージして、200-69+69+50=12のはずなのだが、おつりは32バーツ帰ってきた。もしかしたら日曜日は10%お得デーとかなのだろうか?
 


ところでこれ、オンヌット駅前の薬局の看板。このあたりでも日本人向けのサービスが普通にあるのだなあ。バンコクはやはり、日本人にとってサバイバルスキル低めでも大丈夫な街なのだろう。
 


 

今日のフライトは13:50発。空港2時間前の法則で言えば、11:50に空港に着しているべき。空港で食事することも加味すると11:30か。ここオンヌットから空港まではロットゥー(ミニバン乗合バス)が15分おきくらいに出ており、空港まで40分程度という話なので、オンヌット駅前バス停に10:30にいればいいだろう。残された時間は2時間強。一人旅であればもう1箇所どこか見に行きたいのだが、妻と一緒だしなあ。じゃあ最後は軽くマッサージにでも行くか……と思ったのだが、残念。ここは観光客街ではないのでホテル周辺にいくつかあるマッサージ店はみんな10:00開店であった。しかたなしに屋台のカフェをテイクアウトして、ホテルに戻って1時間半ほどだらだらと過ごし、10時少しすぎにホテルをチェックアウト。前述の通りこのホテルは受付等なしの半無人なのだが、荷物を持って1階に降りると併設のカフェのバックヤードで食事をしていた女性が「チェックアウト? どこの部屋?」と聞いてきた。オーナーさんなんでしょうね。部屋番号を「4C(スイップ・シー)」とタイ語で答える。
 

さて、オンヌットから空港へ向かうロットゥー。オンヌット駅の北側の歩道の、西側出口近くのバス停に来るとのことなので10:20ごろからそこで待機。フロントにわかりやすく「Airport」と書いてあるはずなのだが……10分待っても来ない、20分待っても……と思ったところにそれらしいミニバンがやってきた。「Airport」とは書かれていない。行先表示板は「Suvarnabhumi」と小さくある以外は全部タイ語。合図をして停まってもらい、「Airport?」と運転手に尋ねると「そうだ」という。んー、今回20分くらい待ったのだが、たぶん1台見逃している気がする。
 


日曜日の朝ということもあってか、空港までの道は渋滞知らずでスムースに流れていた。
 


ロットゥーは空港1階の3番出口対面に11:30着(所要時間50分)。うん、これはたしかに便利だ。オンヌットを滞在先に選んでよかった。料金は降りる際に運転手に直接。「ソンコーン(2人)」と伝えて60バーツ渡してお釣りなし。運賃は28バーツらしいから、4バーツはチップになったということか。
 


最後にまた Magic Poing Food courtで食事。あまり時間がなく、昨夜と同じような料理になってしまった。ここの中華麺はハズレ(ベトナムよりはマシだが)。今回、中華街を除いてちゃんとしたバミーが食べられなかったなー。残念。
 


 

チェックイン時に問題発生。妻がお土産を買いすぎて荷物が僅かに重量オーバー。2人で14kgまでOKのところ、身につけているものを除いた重量だけで15.4kg。係員(ベトジェットエア職員ではなく、スワンナプーム空港職員)に「20kgの追加バゲッジ容量を買ってください」と言われ、値段を聞いてみるとなんと1000バーツ(≒700千ドン)。これ、事前オンライン購入なら370千ドンくらいで済むので、ホテルで荷物をまとめている時に妻に「荷物追加するか? チェックは厳しいらしいぞ」と何度も確認していたたのだが、妻は「大丈夫だ」と聞く耳を持たなかったのだ。これには妻もかなりしょんぼり……。これで財布に残ったお金は600バーツ程度。
 


離陸予定時間は13:50なのだが、航空券に書かれた「Boarding time」は13:00である。うーん、そもそも Bording timeってなんだっけ? ふつうは「離陸時間の10分前にゲート閉鎖、かならずその時間までにゲートに着いていないといけない」だったよなあ、とあれこれ調べてみるが、どうも Bording timeって航空会社が勝手に決めていいものらしい? 今回は保安検査を受けて、出国手続きが終わったのは13:20.ゲートに13:30に着いて全く問題なかった。
 


なお、スワンナプーム空港は保安検査も厳しく、行きで問題なかったこれ(モバイルバッテリーの裏にSIM抜きピンを貼り付けていた)がX線で引っかかって取り調べを受けてしまった。手榴弾かなにかに見えたのだろうか?
 


 


しかし、スワンナプーム国際空港、近代的すぎる。LCCのベトジェットもちゃんとボーディングブリッジ接続。普段見慣れているタンソンニャット(ホーチミン市)もノイバイ(ハノイ)も、どこの田舎飛行場だって感じになってしまう。
 


大きさもすごい。ホーチミン市のタンソンニャット空港と同縮尺でこれだからなあ。
 

まぁ、国の仕組み自体がタイとベトナムでは違う。王国で国王とその取り巻きが絶大な富を誇っているタイは、とにかく首都バンコクだけが一極集中で特別な場所。だからこそ農村を味方に着けたタクシン派と王党派があんな大衝突を起こしていたわけで。それに対して腐っても社会主義のベトナムは、ハノイ・ホーチミン市への集中度はそこまで高くはないのだ。
 



帰りのフライトは大気の状態が不安定だったらしく、ベトナム南部に入ってからはかなりの低空飛行だった。日本在住の人からすればタイもベトナムも同じようなものに感じるかもしれないが、機上から見下ろす風景だけでも随分違う。今回それが随分実感できた。また上の写真の浮州廟やビンロイ橋はうちのすぐ近所。「帰ってきたなー」と実感しきり。
 

(終わり)